先日、とあるデパートの催事にて、真珠メーカーさんがお店を出されていました。このごろ真珠のことが気になって勉強している私なので、もちろんその、真珠屋さんでもお話を伺ってきました。
話の中でなるほどと思ったのが、「あこや真珠の加工の段階で行われる工程である"調色"に使われる薬剤を気にする方がある」ということ。お肌の敏感な方や、アトピーの方、薬剤などにアレルギーのある方なら極力、薬剤が使われていない真珠を選びたいだろうと思います。
("調色"や"無調色"のあこや真珠については、サイト内の関連記事『無調色できれいは希少。あこや真珠の調色はふつうのこと』のほうで詳しく書いています)
ちなみに私が参考にしている書籍によると、調色に使われる薬剤の具体的な内容についてはノウハウとして公開されないことが多いそうです。(書籍は、『真珠事典 [ 小松博 ]』)
この頃は改善されているということですが、以前はローダミンBという薬剤やローダミンGを使用して調色されたあこや真珠の、経年による褪色(色あせ)や変色が注目されていた時期がありました。これらの薬剤を使用して調色されたあこや真珠が時を経て褐色に変わるものが見られたことが注目されたため、現在では別の薬剤に変更されていると考えられます。
(↑↑左側は、使って10年経過したネックレス。褐色をおびてきています)
とはいえ、調色には何かしらの薬剤が使われるのは間違いのないことだろうと思いますので、お肌が敏感だったりアトピーやアレルギーをお持ちの方はやはり、無調色のあこや真珠を選びたいと思うのがなるほどですね。
こう書いてきて、確かにアレルギーを持っている方のあこや真珠選びで"無調色"がなるほどであるのに加え、調色に使われる薬剤だけではなく、漂白に使われる薬剤も気にしたほうがいいことに気づきました。
(真珠加工の工程については、サイト内の関連記事『無調色できれいは希少。あこや真珠の調色はふつうのこと』で詳しく書いています)